住宅やビル建材のYKK AP(東京都千代田区)はこのほど、旅館・ホテルなどの宿泊施設専用の高断熱樹脂窓「HOTEL MADO(ホテル マド)」を開発し、12月28日から発売すると発表した。また、同社では今年の8月、客室と廊下間の音漏れ対策機能がある「HOTEL DOOR(ホテル ドア)」を先行販売しており、新製品と併せてトータルに提案する。
新製品は、近年の訪日外国人観光客の増加による宿泊施設の新築やリニューアルに対応。特徴は、高い断熱性と省エネ性で、樹脂フレームと高遮熱仕様の複層ガラスの組み合わせにより、従来、宿泊施設で主流だったアルミフレームと複層ガラスの組み合わせに比べ遮断性能を約3倍に高めた。
これにより、窓辺の冷やされた空気がベッドや足元に広がる「コールドドラフト」を抑制。宿泊客に暖かいくつろぎ空間を届けるとともに、宿泊施設側は空調効率の改善による冷暖房費用の削減も期待できる。また、「結露の発生を抑制するため、眺望や清潔感の確保、清掃性の向上にもつながる」と同社。
一方のHOTEL DOORは、客室ドアを閉めると、ドア下部から隙間をふさぐボトムエアタイト材が下降し、ドアと床の間をしっかりと固定する仕組みを採用。これにより音や光の漏れを防止する。バリアフリー化を進めている宿泊施設では、廊下と客室の段差がない仕様が多いため、このような施設に向けて提案する。
同社は10月29日、新製品発表会を東京都内で開催。冒頭あいさつした堀秀充社長は、「今後は宿泊施設に向けた販売を強化し、快適なくつろぎ空間を提案する」と述べた。
問い合わせ先はYKK APお客様相談室TEL0120(20)4134(一般)、TEL0120(72)4134(建築・設計関係)。
堀社長が高断熱樹脂窓などをPR